トルコのスクランブルエッグ「メネメン」で優雅な朝ごはん
いつもとひと味違う朝食でのんびりと休日をスタートさせたいとき、簡単にパワーチャージしたいとき、ピーマンとトマトがたっぷり入ったトルコのスクランブルエッグ「Menemen(メネメン)」がおすすめ!メネメンのイントネーションは「具志堅」でお願いします(笑)
バターは使わないのでとてもヘルシー。トマトとピーマンがこんなに合うと知ったら、卵だけのスクランブルエッグには興味がなくなってしまいました。日本のホテルもふわふわばかり追求していないで、このベチャベチャな美味しさに早く気づけばいいのに!ピーマンが苦手な人でも美味しく食べられます。トルコでは定番の家庭料理です。手順4までたくさん作り、瓶詰めにして冷蔵保存しておき、食べるときに卵を入れる人も多いみたい。休日の朝ごはんにいかがですかー?
材料(2人前)
- ピーマン・・・・・・・・3個
- トマト(トマト缶もOK)・・・・・・・・3個(1缶)
- 卵・・・・・・・・2個
- 塩・・・・・・・・小さじ1/2
- オリーブオイル・・・・・・・・大さじ2
- あればイタリアンパセリ・・・・・・・・お好みで飾りに
作り方
- ピーマンを細かく(縦に細く切ってから、横に)切る
- フライパンにピーマンとオリーブオイルを入れる(オリーブオイルを後にすると、水分がはねなくて良い)
- ピーマンがオリーブオイルとなじんだら、トマトを投入。冬なのでトマトの水煮缶を使いましたが、トマトが美味しい季節なら生のトマトを細かく切って入れた方が、色も味もさらにおいしくなります。トマト缶の場合は、ダイストマト缶を使うと便利。今回はホール缶をへらでつぶして使いました。
- 混ぜたら蓋をして5~6分、火を入れる。写真のように濃度がつくまで
- 卵と塩を投入して(卵多めが好きな人は3つ)、さっと混ぜて火を止める
- 混ぜながら余熱で火をいれる。ここで溶けるチーズをいれるとボリュームのあるメネメンになります
- お好みでイタリアンパセリを散らして出来上がり!パンとの相性抜群
超簡単!何もしたくない日のコクうま「サルチャペンネ」
何にもしたくない日、外食するのも面倒な日。でも、美味しいもの食べてパワーチャージしたい日。そんなときこそ、トルコの万能味噌、サルチャの出番です!トマトのうまみがぎゅーっと凝縮されたペーストなので、トマト缶だけで作ったときにありがちな単調な味にはならず、コクと旨みがつまった美味しいパスタができます!スパゲティでもペンネでも。フライパンだけで作るので、水も洗い物も少なく済みます。ヨーグルトの酸味がまた抜群の相性♪
サルチャを買ったものの、使い道がよく分からないという方、このレシピでサルチャの万能ぶりを実感してください!
材料(2人前)
- ペンネ・・・・・・・・150g
- 塩・・・・・・・・小さじ2/3
- サルチャ・・・・・・・・大さじ山盛り1
- 粗びき唐辛子・・・・・・・・小さじ1/2
- 乾燥ミント・・・・・・・・小さじ1
- ヨーグルト・・・・・・・・大さじ2
作り方
- フライパンにペンネがしっかりつかるくらいのお湯を沸かして塩を入れる
- ペンネを入れ、蓋をしてゆでる。くっつかないよう、途中で2回ほどかき混ぜる
- 所定のゆで時間が経ったら、蓋を開けて混ぜながら水を飛ばす
- 水が少し残っているくらいで、サルチャ、粗びき唐辛子、乾燥ミントを入れて混ぜる
- 出来上がり!お好みでヨーグルトをトッピング♪
ほんのり塩味がやみつきになるトルコの揚げパン「ピシ」
揚げパンというと、給食の砂糖をまぶした甘いパンのイメージが強いですが、トルコの揚げパン「ピシ」はさっぱりヘルシー。パン作りって難解で特別な器具(型とか)が必要だと思ってたけど、全然そんなことないんですね。ピシなんてオーブンさえ必要なく、粉とフライパンがあれば、おいしくできます。スープのおともや、シロップ(作り方は後述)につければおやつにもぴったり♪
パン作りは上級者のものっていう固定観念はどこからくるのかなー。大手の料理教室の戦略が影響してそう。パン作りには大抵特別コースが用意されてるんですよね。例えばABCクッキングは、ブレッド基礎クラス(24回)⇒ブレッドマスタークラス(12回)⇒ライセンス取得。ダンス並の基礎練の多さ(笑)ライセンスって何のや。そもそも日常会話で「ブレッド」って発したことないわい。
各媒体でそんなコースを目にしたり、「ライセンス取りました」系SNS投稿なんかを見たりするうちに、あーパンって特別に大変なものなんだなってイメージが植えつけられていくのかも。欧米では昔から主食として自炊されてきたことを考えると、そんなに大変なはずはないのに。料理初心者もぜひぜひピシから試してみてください!
ちなみに「ピシ」のイントネーションは「石」や「梨」と一緒です。「駅」の方にしちゃうと、母がいちいち訂正してくるので、よろしくお願いします(笑)
材料(手のひらサイズ8枚分くらい)
- 強力粉・・・・・・・・150g
- 薄力粉・・・・・・・・100g
- ドライイースト・・・・・・・・小さじ1
- 塩・・・・・・・・小さじ1強
- ぬるま湯・・・・・・・・100cc
- 揚げ油(オリーブオイルなら軽く仕上がる)・・・・・・・・適量
作り方
- 生地をこねられる大きめのボウルにぬるま湯とドライイーストを入れて混ぜ、少し置く
- 強力粉、薄力粉、塩を加えて混ぜ、柔らかい(耳たぶくらい)生地にまとまるまでこねる(6~7分)。途中堅ければ、ごく少量ずつ水を足す
- 温かい場所(室温。バスタオルなどを巻くとよい)で1時間寝かせる
- 生地を卵大とって、手のひらサイズの楕円形(厚み1センチくらい)にのばし、中心に小さな穴を開ける
- オリーブオイルに両面をひたす
- フライパンに生地がつかるくらいの油を入れて、揚げる(少し贅沢ですがオリーブオイルを使うとさっぱり仕上がる)。キッチンペーパーに上げて油をきる
- 好みで甘いシロップ(砂糖1/2カップと水大さじ3を煮溶かして、レモン汁を少々入れる)にちょんちょんつけて食べるのもおすすめ♪
もし岩塩があれば、生地をつくるときにパラパラといれておくと、ガリっと食感があっておいしいです。
ネギの甘みと胡椒肉団子でつくる冬の栄養満点スープ
Köfteli Pırasa Çorbası(キョフテリ・プラサ・チョルバス)=肉団子入りネギのスープで風邪知らずの身体づくり!
トルコ料理は肉メインで不健康そうと思っている人にこのレシピを教えたいです。ねぎが容赦なく丸3本入っています。ねぎの自然な甘みで、「あー凄いねぎ食べてるわ」とプラシーボ効果が半端なく見込める上、実際にねぎのアリシンという成分が、ウイルスの繁殖を抑えてくれます。予防はもちろん、風邪の引き始めに効果てきめんな一品。美味しいので普段も食べたい!
かく言う私は、基本的にねぎが嫌いです(笑)「食べなくて良いなら全く興味がない野菜ランキング」のTop3に入りますね(1位はごぼう)。辛さがいやだし、煮込んだときの甘みも、甘ったるく感じて苦手でした。でも、このスープは大好き!ピリッと胡椒の効いた肉団子がねぎの甘さを絶妙に引き出してくれて、飽きずに何杯でも飲めます(胡椒は多めに使うのがポイント)。ねぎが苦手なお子さんにもいいかもし。ブイヨンに頼らない、旨みたっぷりのトルコのスープをぜひ試してみてください。
材料(4~5人分)
- ねぎ(太ねぎはさらに甘くなってよい)・・・・・・・・2~3本
- 全粒粉・・・・・・・・大さじ3
- オリーブオイル・・・・・・・・大さじ2
- バター・・・・・・・・大さじ1
- 水・・・・・・・・カップ1
- 熱湯・・・・・・・・800 ml
- パセリ(イタリアンパセリ)・・・・・・・・お好みで3本くらい
(肉団子)
- 牛ひき肉・・・・・・・・150g
- 玉ねぎ・・・・・・・・1/2個
- 塩・・・・・・・・小さじ1/2
- 胡椒・・・・・・・・大さじ1
- クミン・・・・・・・・少々
- 小麦粉・・・・・・・・適量
作り方
- ねぎ(太めがいいが、何でもOK)を洗って、長め&細めの短冊切りにする
いっぱい入れます!白い部分を丸2本!
- 鍋(あれば厚手)にオリーブオイル、バターを温め、ねぎを3~4分炒める
- 全粒粉を加えて2~3分さらに炒める
- 混ざってねっとりしてきたら水を入れてなじませ、今度は熱湯(800mlくらい。さらっとしたのが好きな人は多め)を加えて濃度がつくまで蓋をして弱火で煮る(好みの濃度に応じて湯をたす)
- その間に肉団子(キョフテ)作り。ボウルにひき肉を入れ、玉ねぎをおろすか、ごく細かなみじん切りにして加える。塩、こしょう、クミンを加えてよく練る
- ひよこ豆くらいの小さな肉団子を作る。少量の肉をつかんで、半分にして指先で丸め、手のひらで2つ一度にコロコロすると早くできる
- できたお団子は、くっつかないように少量の小麦粉をふった平たい皿に並べておく
- 作り終えたら、さらに上から小麦粉を振りかけ、皿をゆすってキョフテの表面にまんべんなく粉をまぶす
- 肉団子を少々の油(分量外)で焼き、どんどん鍋に入れていく
- スープに肉団子を加えてなじませ、塩味を調整して、お椀にそそぐ
- みじん切りにしたパセリを散らして完成!
パンととても相性がよいです!
相性抜群!旨みがつまったドライトマトとチーズの自家製パン
良質な小麦粉の産地、トルコのパンは絶品です。小麦粉に力があるから、余計なものを入れなくても美味しくでき、香料やベーコンなどで風味をごまかす必要がないのでは、と母談。確かに旅行でいったとき、どのパン屋に入っても美味しかったのを覚えています。トルコでは自宅でパンを焼く人も多いようで、母もトルコ人のYoutubeやレシピを研究しながら毎朝焼くようになりました。どれも本当に美味しくて、VIRONとかおしゃれなパン屋で売れるレベルだと思います。
最近、平日の昼に職場でよく食べていた大手パン屋さんの香料が鼻につくようになってきてしまいました。私もベーコン食べられなくなったらどうしよう(笑)
ちなみにパンはトルコ語でekmek(エキメキ)。ブロガー名は母が自分の名前とくっつけたChikaekmek(チカエキメキ)と命名。直訳=ちかパン。あやパンならぬ、ちかパン(50オーバー)を引き続き、よろしくお願いします。今日は特に気に入っている、ドライトマトとチーズが入ったエキメキを紹介します。ドライトマトの程よい酸味で手がとまりません。
材料(一斤分)
- ドライトマト・・・・・・・・5~6枚
- ヘリムチーズ(プロセスチーズでもOK)・・・・・・・・50g
- ドライイースト・・・・・・・・小さじ1/2
- 砂糖・・・・・・・・小さじ1/2
- ヨーグルトの上澄み・・・・・・・・大さじ1
- 強力粉・・・・・・・・150g
- 薄力粉・・・・・・・・100g
- 塩・・・・・・・・小さじ1/2
- オリーブオイル・・・・・・・・大さじ1
- タイム・・・・・・・・小さじ1
- 卵黄・・・・・・・・1個
作り方
- ドライトマトをぬるま湯につけて柔らかくもどす(旨みが逃げないよう10分くらいでOK)
- カップにぬるま湯 50cc、砂糖、ドライイーストを入れて混ぜる。しばらく置く(もこもこしてきます)
- 別の容器にヨーグルトの上澄みを入れ、ぬるま湯を足して合わせて100ccつくる
- 大きめのボウルに強力粉と薄力粉を入れ、塩をいれる。塩に直接かからないように、もこもこした2の水と、3の水、オリーブオイル(大さじ1)を加え、まとまるようにこねる。耳たぶくらいの柔らかさかつなめらかになるまでこねる(目安は6~7分)
- ラップをして空気を遮断し、温かいところで(バスタオルなどで巻くとよい)約1時間寝かせる
- ドライトマトとチーズを細かく刻んでおく(ドライトマトは縦に1/3に切ってから横にして切るとちょうどいい。調理ばさみが切りやすい)
- ボウルの生地が倍くらいに膨らんだら取り出して、こねながら空気を抜く
- 麵棒で天板の大きさくらいに伸ばす
- ドライトマト、チーズ、タイムをまんべんなく散らす
- のり巻きのように端から巻き込んでいく
- 巻き終わりはつまむようにくっつける
- 天板にオーブンシートをひき、つまんだ部分が下になるように置き、切り込みをいれる
- 卵黄をはけで表面に塗る
- 180度に余熱したオーブンできつね色になるまで(目安12~3分)焼いて出来上がり!
焼いてから少し時間がたっている場合は、オリーブオイルをひいたフライパンで両面焼くととてもおいしく食べられます。朝ごはんにもランチにも夜のおつまみにも♪
トルコのチーズ【BAHCIVAN】ヘリムチーズ 250g★20P07Feb16 |
スパイスにたっぷり漬け込んだ鶏肉の串焼き「シシケバブ」
トルコ料理といえば「ケバブ」。友人に、実家が3食トルコ料理なんだと話すと、かなりの確率で「毎日、ケバブ食べてるの?」と聞かれます。現代の日本よりも、よっぽど野菜を使うであろうトルコ料理が肉でしか語られないのが、何となく悔しくて、「そんなことないよ!トルコはあれもあってこれもあって…」と写真を見せ始めるアンバサダーな私ですが、やっぱりケバブも美味しいんですよ。正直、週1くらいで食べてます(笑)ブログの最初のレシピとして紹介するのはプライドが許さなかったけど(誰)、そろそろいいかな。
「ケバブ」は焼肉料理の総称で、色んな種類があります。日本でもよく見かけるのは、串焼きにする「シシケバブ」や、巨大な肉の塊を回転させながらあぶり焼きにした「ドネルケバブ」。今日は自宅でも簡単にできるシシケバブを紹介します。本当に簡単で美味しい!下ごしらえだけして、バーベキューに持っていっても美味しく食べられると思います。バーベキューに「ケバブ用に味付けしてきたよー」とか言って持っていったら、女子力高いんだか、雄々しいんだか不明ですね。いずれにせよ人望は集まりそう(笑)
材料(4人分)
- 鶏の胸肉・・・・・・・・2枚
- ピーマン・・・・・・・・4個
(肉の下ごしらえ用)
- 牛乳・・・・・・・・1/4カップ
- サルチャ・・・・・・・・大さじ1/2
- オリーブオイル・・・・・・・・1/4カップ
- おろしにんにく・・・・・・・・小さじ1
- トルコスパイス・・・・・・・・大さじ1
- 塩・・・・・・・・小さじ1弱
作り方
- ポリ袋に「肉の下ごしらえ用」の材料をすべていれて混ぜる(スパイスはトルコスパイスが断然おいしいので、サルチャと一緒にでもぜひ買ってみてください)
- 鶏肉の皮をはいで、大きめの一口サイズに切る(調理バサミを使うときれいに切れて、洗い物も少なく済みます)
- 鶏肉を1のポリ袋に投入して、もみながら混ぜる(はいだ鶏皮も入れておくと、あとで使えます)。袋を二重にしておくと安心。冷蔵庫で6時間ほど寝かせる
- ピーマンを串に刺しやすいよう一口大に切る
- グリルにアルミホイルを敷いて、中火で温めておく。肉とピーマンを串に刺して(金串は100円ショップでも売っています)、アルミホイルの上に並べ、3分焼く
- ひっくり返して(うちは片面グリルです)、もう3分焼いたら完成!お好みでプチトマトを焼いて添えるときれいで美味しい。鶏皮はフライパンで油をひかずに両面焼くとカリッと香ばしいおつまみになります
塩が決め手です。食べてみて少し味がぼやけていると思ったら、塩を振りかけてみてください。
毎年、東京・新宿でケバブグランプリなるものがあるらしい!2015年に優勝したのは秋葉原の「スターケバブ」で、マッシュポテトの入ったケバブサンドだとか。美味しそう。今年は行ってみたいなー!
適当さがまた魅力。トルコの料理家たち
トルコのグッチ祐三?Oktay Usta(オクタイ・ウスタ)が我が家のトルコ料理を支えています。Amazonで試しに1冊買って当たりだったので、シリーズ買いしたそうです。読みすぎてボロボロかと思いきや、届いた次の日に自然とばらけたらしい(不良品w)。
このグッチ祐三はトルコで大人気の料理家で、本もたくさん出していますが、母いわく2冊目からゴーストライターレシピのトーンが全く違うらしいです。
日本ではありえない、大変な適当さが魅力。例えば…このページ、何のレシピだと思いますか?
正解=レタスとサーモンのサラダ。
えっこの左のイラスト何?未確認生物?そもそも食材に見えない…
こちらはズッキーニとクルミのサラダ。調理をしてくれよ!完成した料理を見せてくれよ!
こんなのばかりでつっこみどころ満載ですが、どれも美味しいです。
彼以外にも、トルコ人のYoutubeやブログを参考にしていますが、適当さが散見されます。これなんかやばいです(笑)2分頃から突然、早送り設定になってめちゃ早口になったり、コップ4杯分と伝えていた小麦粉を途中で大量に足したり、撮影の途中で違うものも作りたくなって同時に作り始めたりなど、やりたい放題。
母はそんな適当さもひっくるめてトルコ料理が大好きだそうです。いつも爆笑しながら楽しそうに見ています。以前は、私がトルコ料理を教えてもらおうと分量を聞いても「適当に入れなきゃ、トルコ料理じゃない」と謎の持論を展開し、おもむろに袋をかたむけてドバアアアと入れ始めましたが、いまは、計らないとブログに書けないと諭して計ってもらっています。
ウェブサイトでよく参考にしているのは、トルコ版Cookpad「Nefis Yemek Tarifleri」。
トルコ語で何も読めません(笑)母が日々辞書を片手に夢中で解読していますので、これからも日本初上陸の本場レシピをお楽しみください。