これがトルコのおもてなし!家庭でフルコースをいただきました
液晶を軽く水拭きしたところ破壊されたPC…。ようやく買い直したので、久々の更新です。
母のトルコ語の先生にお呼ばれして、ご家庭におじゃましました。旦那さん(先生)、奥さん、子ども2人の4人家族です。トルコ人のおもてなしはすごい、とよく聞くので、期待して伺うと…なんと、奥さんの手料理をフルコースで堪能させてもらいました。写真が少し暗めですが、本場の家庭料理をご紹介します。
まず、いただいたのはヤイラ・チョルバス(ヨーグルトのスープ)。ヨーグルトの酸味が食欲をそそる前菜にぴったりのスープです。少しごはんが入っていて、赤唐辛子とオリーブオイルのソースが決め手。わずかに入っていた牛肉もまた旨味を引き立てます。落ち着く味…💛
スープを飲み終えると、テーブルの中央にずらーっと並んでいる前菜を、パンと一緒に好きなだけ召し上がれ、とのこと。
ズッキーニとディルの前菜。さっぱりしたやさしい味。3回おかわり(笑)
にんじんとほうれん草の前菜。どちらもヨーグルト仕立てです。にんじんの方は以前、レシピを紹介しましたが、彼女のものにはくるみが入っていました。うまうまー!!
いんげんのトマト煮。こちらも落ち着くやさしい味。写真を撮り忘れましたが、そのほかにもネギのマリネやサラダがありました。どれもパンによく合い、とっても美味しかったです。そして…すでに大満足のなか出してくれたメインがこちら…!
なすと挽肉のオーブン焼きと、牛肉のステーキです。これがどちらもめちゃうま。味に深みがあって、でもしつこくなく、ペロッと平らげられます。牛肉の方は、超高級なハヤシライスを食べているような感じ。トマトの旨味がベースで、ありそうでない感動的な味でした。添えてあるのはバターライス。普段は太ることを気にして普通のごはんだそうですが、お客さんのときはこうしてバターライスにするんだとか。
驚きなのは、8歳と3歳の超わんぱく少女がいる家庭だということ。家のなかを転げまわる、とっても手がかかりそうな子たちでしたが(笑)、そんな育ち盛りの子どもがいて、このフルコースをふるまえる心の余裕、すごくないですか?社交的で明るくやさしい、素敵な奥さんでした。日本語もかなりできました。多分ほぼすっぴんだけど、目鼻だちがはっきりしているので化粧も必要なくて、肌がめちゃきれいだった…。
家のなかは無駄なものがなく、すっきりぴかぴかで、とても居心地の良いおうちでした。
最後には美味しいチャイ(紅茶)と、ブラウニーにクッキー。これらも全部手作り。そして、何が違うのか分からないけれど、チャイが最高に美味しくておかわりした。淹れ方にコツがあるんだろうなぁ。
「おもてなしの国」と自画自賛する日本は、確かにサービス業のレベルは高いものの、こうして家庭でおもてなしができる人って減っているんだろうなぁと、加担している身ながら考えさせられました(笑)トルコの女たちはすごいなぁ!
牛肉のステーキのレシピは特に知りたい!教えてもらって、またアップします!
ベジタリアンも大満足!ハーブたっぷり、ひよこ豆のハンバーグ
「ファラフェル」は中東のコロッケとして日本でも人気が出てきました。ヘルシーだけどお腹もちがよくて美味しいですよね。ひよこ豆がベジタリアンの救世主と言われるのも納得です。今日、紹介するNohutlu Köfte(ノフトゥ・キョフテ/ひよこ豆のハンバーグ)は、ファラフェルと材料はほとんど一緒ですが、揚げるというより、多めの油で焼くので、よりヘルシーです。私はこっちの方がたくさん食べられて好きかな。新鮮なハーブをふんだんに使うのもポイント。ファラフェル好きにはたまらない味が、自宅で簡単にできます。ぜひ、試してみてください☆
そして、ベジタリアンの皆さん、トルコ料理はケバブで肉のイメージがあるかもしれませんが、野菜や豆のみで素材の味が楽しめる料理がたくさんありますよ!要チェックです。
材料(2~3人前)
- ひよこ豆・・・・・・・・1カップ
- にんにく・・・・・・・・1片
- 玉ねぎ・・・・・・・・1/2個
- イタリアンパセリ・・・・・・・・5~6枝
- ディル・・・・・・・・あれば2~3本
- ビベルサルチャ・・・・・・・・大さじ1
- 卵・・・・・・・・1個
- クミンパウダー・・・・・・・・大さじ1.5
- 胡椒・・・・・・・・小さじ1
- 塩・・・・・・・・小さじ1
- オリーブオイル・・・・・・・・大さじ2~3
- パン粉・・・・・・・・大さじ5~6
作り方
パプリカのやみつきペースト!ジャンクもひと手間で栄養満点&こく旨に
私はポテチが大好きです。母はオリーブオイル&塩味が好きで比較的ヘルシーなんですが、私はわざとらしく濃い味のが好き(笑)最近のヒットは、サワークリーム&ハラペーニョ味…。二人で満足できるポテチがなかなかなかったんですが、トルコのペースト「アジュク」を作るようになってからは、もう塩味が一番!それも、薄味!と思うようになりました。パプリカにくるみとハーブがふんだんに入ったペーストで、本当に美味しくてやみつきになります。
しかも、体に良い!パプリカは抗酸化物質が強力で、疲労回復や高血圧の予防に役立つ上、シミの原因になるメラニンを分解するはたらきがあるので、紫外線が強くなるこれからの季節にぴったりです。ポテチを食べている罪悪感も分解するはたらきがあるので、ばくばく食べてしまって本末転倒です。
魅惑のペーストに使うのは、赤パプリカを煮詰めたトルコの調味料「ビベルサルチャ」。辛味は全くなく、トマトサルチャと合わせると、さらに深い味になります。使い勝手が良いです。楽天では6月下旬に入荷予定の(Amazonでは取り扱いがない)ようなので、興味ある方、ぜひチェックしてみてください。
材料(量はどれも適当で美味しくできる)
- くるみ・・・・・・・・一つかみ
- ビベルサルチャ・・・・・・・・大さじ山盛り1
- パクチー・・・・・・・・2,3本
- イタリアンパセリ・・・・・・・・2,3本
- ディル・・・・・・・・2,3本
- ミント・・・・・・・・2,3本
- タイム・・・・・・・・少々
- 塩・・・・・・・・小さじ1/3
- こしょう・・・・・・・・小さじ1/3
- 粗びき唐辛子・・・・・・・・小さじ1/3、お好みで増減
- オリーブオイル・・・・・・・・大さじ1
ハーブは何を入れてもおいしい!バジルももちろんOKです。スーパーでそれぞれ買うと高くついてしまうけど、家庭菜園をしている方にはぜひ、おすすめ!
作り方
- くるみを軽くローストし、すり鉢で荒く砕いてボウルに入れる
- ハーブ類をみじん切りにしてボウルに入れる。残りの材料もすべていれてよく混ぜる
- 出来上がり(笑)
パンとも相性抜群!昨日、ようやくカメラのシャッタースピードの変え方を知ったんですが、これすごい!白背景でとっても綺麗に撮れるんですね。
しかし、アジュクでやるとユッケにしか見えない(笑)写真の幅が広がって楽しいです!
ナスとじゃがいものごろごろハンバーグ
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じゃじゃーん!迫力満点のトルコ料理、通称「ナスのキョフテ(ハンバーグ)」です。ありきたりな材料で簡単にできるけど、こんなに豪華に仕上がるので、おもてなしにぴったり。トマトの旨味を凝縮したサルチャが隠し味で、とっても食べやすい。私はあまりお肉を食べませんが、ナス&じゃがいもと相性抜群で、ついパクパク食べ過ぎ、お腹を壊しかけました(笑)
そのまま食べても美味しいし、ショートパスタをゆでて、あえるのもおすすめ。我が家では夜ご飯にパスタと食べて、次の日の朝には、パンに挟んでパワーブレックファストにしました、と言おうとしたけど、パワーブレックファストって意味違うらしい(笑)朝食を食べながら会議することなんだって。
パワーブレックファストという名前からイメージして、朝から牛丼やカレーを食べるシーンを思い浮かべた人も多いのではないでしょうか。パワーブレックファストは、朝食の時間を使って行う会議のこと
牛丼とカレーは全然思い浮かべなかったけど(笑)、しっかり元気チャージしたい朝に、このサンドイッチはとてもおすすめ。日曜の夜ご飯に作れば、月曜朝を余裕でスタートできますよー!
材料(4人前)
- ナス・・・・・・・・3本
- じゃがいも・・・・・・・・2個
- 牛赤身ひき肉・・・・・・・・300g
- たまねぎ・・・・・・・・大1個
- にんにく・・・・・・・・1/2かけ
- サルチャ・・・・・・・・大さじ1
- 水・・・・・・・・コップ2/3くらい
- イタリアンパセリ・・・・・・・・3,4本
- 塩・・・・・・・・小さじ1
- こしょう・・・・・・・・小さじ1
- 粗びき唐辛子・・・・・・・・小さじ1/2
- オリーブオイル・・・・・・・・適宜
作り方
- ナスは縦に数本皮をむき(しま模様になるようにしたい)1.5cm厚さの輪切りにして、塩水(分量外)にしばらくひたす
- じゃがいもは皮をむき、ナスと同じような輪切りにして、オリーブオイルで軽く焼いて取り出す
- 同じフライパンで、水気をとったナスも大さじ2のオリーブオイルで焼く
- ひき肉におろした玉ねぎ、おろしにんにく、イタリアンパセリ、塩こしょう、唐辛子をまぜ、くるみ大を手にとって薄いハンバーグをつくる
- ナスとじゃがいもとハンバーグを耐熱皿に交互に並べる
- サルチャを水にといたサルチャ水を上から流しいれる
- オーブンで軽く焼き色がつくまで焼き(200~300℃で目安20~30分)、出来上がり!
好みで焼きあがる少し前に溶けるチーズをちらしてもおいしいです。作り置きしておいて、食べるときにチーズをかけてレンジで温めてもOK。お試しあれー!
▼レシピはCookpadにも掲載しています▼
ズッキーニたっぷりのおやき「Mucver(ミュジヴェル)」
ズッキーニが大好きです!食べやすくて日本でも人気のある野菜だと思いますが、おやきはレアなはず。トルコでは「Mucver(ミュジヴェル)」と呼ばれる定番メニューで、ズッキーニとチーズがたっぷり!ひとくちサイズでばくばく食べてしまいます。冷めても美味しいので、おやつに作っておいてもいいし、夜ご飯にして残った分を次の朝も楽しめます。これからの季節にぜひトライしてみてください。
我が家のベランダでは、トルコ料理でよく使うイタリアンパセリとディルを育て始めました。ディルは育ちすぎて写真に入らず。かなりの頻度で使うので、スーパーで買うより断然お得です。流行りに乗じてInstagramも始めたので、わざわざ埋め込みます(笑)トルコ式豊かな暮らしを写真でアップしていきます♪
材料(2~3人分)
- ズッキーニ・・・・・・・・1本
- 玉ねぎ・・・・・・・・1/2個
- 卵・・・・・・・・1個
- 白チーズ(フェタチーズ)・・・・・・・・50g
- 小麦粉・・・・・・・・大さじ5
- ディル・・・・・・・・一枝
- オリーブオイル・・・・・・・・大さじ2
作り方
- ズッキーニと玉ねぎをおろし器でおろして(ズッキーニは千切りにしても美味しい)ボウルに入れる
- ボウルに卵、ディル、白チーズ、小麦粉をいれて混ぜる
- くるみ大をとって平たくして、両面をオリーブオイルで焼く
- 新聞紙やキッチンペーパーの上にあげて、出来上がり!
材料さえあれば、とっても簡単に短時間でできます!お好みでヨーグルトソース(プレーンのヨーグルトにごく少量のにんにくをすりおろして混ぜる)につけるのもおすすめ!
▼レシピはCookpadにも掲載しています▼
トルコのカルボナーラ?適当に茹でても美味しい焼きチーズスパゲッティ
スパゲッティは少し芯の残ったアルデンテで茹でるのが基本と教わり、お皿に盛るときももたつかないよう気を遣う人が多いと思いますが、やわらかく茹でるのがトルコ風。小麦が豊富にとれるトルコでは、食感よりも粉の香りを楽しむことを好む人が多いからでは?と母分析。以前、紹介したサルチャペンネもしっかり茹でた方が不思議と美味しく感じます。茹で時間を厳守することに疲れた人は、ぜひ適当に茹でても美味しいトルコのレシピで安心してください。ストレスフリーで幸せになれます。
この焼きチーズスパゲッティはフェタチーズ(トルコ語では白いチーズを意味する「ベヤズペイニール」)の酸味と塩気がとっても引き立ちます。ボリューム満点なので夕飯向きかな。
材料(2人前)
- スパゲッティ・・・・・・・・100g
- 白チーズ(フェタチーズ)・・・・・・・・50g
- バター・・・・・・・・大さじ1.5
- 胡椒・・・・・・・・少々
ソース
- 牛乳・・・・・・・・75ml
- 卵・・・・・・・・2個
- ピザ用チーズ・・・・・・・・1/4カップ
作り方
- 鍋にたっぷりの熱湯を沸かし、塩少々(分量外)を加えてスパゲッティをやわらかめにゆでて水気をきり、冷水にさらす。白チーズは細かくちぎっておく
- フライパンを熱してバターを溶かし、1のスパゲッティとあえる
- ソースの材料を混ぜ合わせる
- 2のスパゲッティに3のソースを半量、白チーズを半量加えて火を止め、混ぜる
- 耐熱容器に入れて、残りのソースをまんべんなくかけ、残りの白チーズを散らして胡椒をかける(写真は胡椒をかける前)
- 200℃に予熱したオーブンで、おいしそうな焼き色がつくまで焼いて出来上がり!
白チーズ(フェタチーズ)はギリシャ産のものなど大きめのスーパーに置いていると思います。オリーブオイル漬けで売られているものも多いのですが、塩水漬けのものを探してみてください。
優しい味がくせになる!お米を使ったトルコの超簡単ミルクプリン「Sütlaç(ストゥラチ)」
お米を使ったトルコのスイーツ「Sütlaç(ストゥラチ)」は我が家の定番デザート。トルコは家族付き合いが濃密な上に、おもてなしをとても大切にするため、レシピ本に載っている分量は、大抵とんでもない人数分です。平気でデザート12人前とか(笑)
我が家はいま3人暮らしですが、母は気にせずにそのまま作ってしまうため、冷蔵庫がストゥラチだらけになることも。せっせと食べる父(笑)でも、優しい味のミルクプリンは食べやすく、お米が小腹の足しにもなるので、気づいたらすぐに食べきってしまいます。お子さんの習い事前のおやつや、ちょっと足りないなーという飲み会後にぴったりです。いまも夜食に食べながら書いてます♪
とにかく簡単で、買い足す必要があるとすればバニラエッセンスくらいなので、ぜひトライしてみてください。砂糖は何でも良いですが、きび砂糖は特に相性がいいと母談。
材料(4~5人分)
- 米・・・・・・・・1/4カップ弱
- 牛乳・・・・・・・・500ml
- 砂糖・・・・・・・・大さじ3
- バニラエッセンス・・・・・・・・数適
- シナモン・・・・・・・・お好みで適量
作り方
- お米をとぎ、20分ほど水につける
- 鍋に牛乳、砂糖、米、バニラエッセンスをいれて蓋をして中火にかける。沸いてきたら弱火にして25分間煮る(牛乳はふきこぼれやすいので、火加減だけ注意)。その間、ときどきかき混ぜて、こげつかないようにする。
- 火を止めて、粗熱がとれたら、好きな器に入れる
- 冷めたら冷蔵庫で冷やし、食べる直前にシナモンをふりかけて完成!