にんじんとヨーグルトのディップで簡単&栄養満点おつまみ
おしゃれなテーブルクロスに見せかけ、手ぬぐいですっ!笑
春にんじんが美味しい季節。新聞のコラムでもにんじんレシピが紹介されていたので、トルコ流の美味しい食べ方を紹介します。にんじんとヨーグルトのディップで、パンや野菜スティックにのせて食べる定番メゼ(前菜)です。ヨーグルトの酸味と、ごく少量すりおろして忍ばせてあるにんにくが食欲をそそります。
私はこう見えて(見えない)、にんじんがとても苦手でした。きっかけは小学校の給食でハンバーグと一緒に出てきたにんじんグラッセ。衝撃的に不必要な甘さと、にんじんの独特な香りが口のなかで広がった瞬間は、いまなおトラウマです。以来、にんじんが主役の料理はすべて警戒し、とりわけ「にんじんの自然な甘さ」を謳うものには絶対に手をつけないようにしてきました(笑)
でも、このメゼは大好きです!!!何枚でもパンが食べられます。なぜなら、この食べ方ではにんじんたちが媚びていないんですよ(笑)持論ですが、にんじんは決して甘みがうりの野菜じゃないです。彼らは、栄養満点だけど食べにくい根菜類の代表格。なのに、ごぼうのようには突き抜けず、トマト等が属する人気野菜チームの一軍で顔を張ろうとするから上手くいかないんです。にんじんグラッセはその最たる例だと思います。一方でメゼのにんじんは、自分たちが万人受けはしない独特な香りを放つ野菜だと自覚していて、微かに香るにんにくとヨーグルトを使って主張しすぎないようにしているんです。トルコのプロデューサーさすがです。にんじんの本質を分かっていらっしゃる。にんじんに欺かれてきた人ほど響く味わいだと思います(笑)
栄養はもちろん最強です。彼ら根菜なんで(笑)本領はそこですから。このメゼではカロテンと食物繊維を美味しくとれて美容や疲労回復にも最適。にんじん好きには新しい魅力を知ってもらえると思いますし、苦手な人もいけるはず。ホームパーティでも重宝します!
材料(前菜として4人前)
- にんじん・・・・・・・・1本
- オリーブオイル・・・・・・・・大さじ1
- 塩・・・・・・・・小さじ1/3
- 水・・・・・・・・大さじ1
- ヨーグルト・・・・・・・・1/2~1カップ(お好みで)
- にんにく・・・・・・・・ごく少量。手順の写真参照
作り方
- にんじんをフライパンにシュレッドする
- にんじんに塩をまぶし、オリーブオイルを回しかけて、水をいれる
- 弱火で蓋をして、蒸し煮にする(5分くらい)。こげないように注意
- その間、ヨーグルトにおろしにんにくを少量(写真のおろし器に乗っているくらい)いれて、よく混ぜる。ちなみにこのおろしスプーン?は100均でも売っている便利グッズです。
- にんじんが十分柔らかくなったら火を止めて、そのまま冷ます
- 冷めたにんじんとヨーグルトをよく混ぜて出来上がり!
写真のようにカナッペで食べるときは、お好みでパセリやくるみを飾るとさらに美味しくなります♪
フライパンで焼いて食べるトルコのヘリムチーズで絶品サンドイッチ
美味しそうー(手前味噌)!さっき食べたばかりなのに写真を見るとまた食べたくなります…。トルコのヘリムチーズが一番活きるのはこのサンドイッチ。チーズ好きにはマストで出会って欲しい一品です。昔から我が家はチーズが大好きで、成城石井やチーズ専門店でフランスやイタリア産のものを中心に各種楽しんできました。個人的にはゴルゴンゾーラとコンテが大好きでした。どれもそれなりのお値段がしますが、何かしら常備していたので、結構なチーズ係数だっただろうと思います。しかし、このヘリムチーズとベヤズペイニール(トルコのフェタチーズ)を知ってからは、他のチーズを買うことがピタッとなくなりました。
母に言わせると「乳製品として最高においしいトルコのチーズと出会ってからは、熟成何ヶ月やらカビやら、手を加えることに興味がなくなってしまった」とのこと。うん。分かります。トルコのチーズはとてもシンプルで、ヘリムチーズは牛乳と塩のみですが、だからこそ素材そのものの味、ミルキーでコクのある塩味を楽しめて、それだけで十二分に満足できちゃいます。トマトとの相性がまた良いんです!!朝食にもランチにも小腹が空いたときのおやつにもおつまみにも活躍してくれるので、ぜひぜひ騙されたと思って、ヘリムチーズを体験してみてください!焼くだけなので3分でできます。ネットではカルディでも取り扱いがあるので、店頭でも買えるかもしれません。
材料(1人分)
- ヘリムチーズ・・・・・・・・2きれ
- ミニトマト(スライスでもOK)・・・・・・・・3つ
- ピーマン・・・・・・・・小1/2個
作り方
- ヘリムチーズを厚め(0.5センチくらい)に切る
- フライパンでチーズを焼く(オリーブオイルはあっても美味しいですが、特に不要)
- 焼き目がついたら裏返してトマトを乗せ、もう片面も焼く
- ピーマンは縦に細長く切っておく
- パンにチーズ、トマト、ピーマンを挟んで完成!チーズに塩味がしっかりついているので、味付けは必要ありません。
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ブルグルと野菜の栄養最強サラダ「kısır(クスル)」
「ブルグル」を知る友人はいない自信がありますが(笑)、実は登山家も注目するほど栄養価の高い、超優秀穀物(挽き割り小麦)です!さらに細かい粉にしたものがクスクス。100gあたりタンパク質12g(クスクスの3倍)、食物繊維18g(クスクスの9倍)、カリウム410mg(クスクスの8倍)とクスクス基準だと何ひとつピンと来ませんが(笑)、玄米の数倍といえば凄さが伝わるのではないでしょうか(最初からそういって)。とにかく栄養があり、トルコでは国民食として親しまれています。
kısır(クスル)はそんなブルグルと野菜をどっさり摂れる最強サラダ!サルチャとざくろソースが欠かせないので、材料を揃える上で少しハードルが高いかもしれませんが(すべてネットで買えます)、作り方は超簡単だし、作り置きもできるので、独り暮らしの栄養補給レシピにぜひおすすめしたいです。
材料(4人前)
- ブルグル・・・・・・・・1カップ
- お湯・・・・・・・・1カップ
- サルチャ・・・・・・・・大さじ2
- オリーブオイル・・・・・・・・大さじ2
- 塩・・・・・・・・小さじ1/2
- 粗びき唐辛子・・・・・・・・小さじ1/2
- 万能ねぎ・・・・・・・・1/2束
- パセリ・・・・・・・・6枝
- ピクルス(無糖)・・・・・・・・みじん切りで大さじ3倍くらい
- ザクロソース・・・・・・・・大さじ1
- レモン汁・・・・・・・・あれば少々いれると風味がさらに増す
作り方
- 大きめのボウルにブルグルとお湯(沸騰してなくてよい)をいれてひと混ぜし、蓋をする
- フライパンにオリーブオイルを入れて、サルチャをいため、塩と粗びき唐辛子をいれて混ぜる
- 万能ねぎ、パセリ、ピクルスをみじん切りにする。こんなにいれまーす!
- ブルグルが水分をすっかりすったところで、炒めたサルチャをいれ混ぜる
- ブルグルがきれいなオレンジ色になったら、刻んだねぎ、パセリ、ピクルスを入れてふんわり混ぜ、最後にざくろソースをかけて出来上がりー!
トルコでは写真のようにサニーレタスで巻いて食べるのが一般的ですが、普通にサラダとしてスプーンで食べても美味しいです。
楽天市場とAmazonで出店しているトルコ食材店「ドアル」で、ざくろソースの1本おまけキャンペーンをやっています(楽天のみ)。実質半額。ざくろソースは普通のサラダのドレッシングにもなるし、醤油とわっても美味しいし、お肉にも合うので本当に便利です。
Amazonではブルグルが品切れ中ですが、また入荷すると思います。
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トルコ料理ではじめてのお誕生会
トルコ料理を使ったおもてなしの具体例を紹介します。今回は最も需要のなさそうな「1歳の誕生会編」です(笑)
1歳を迎える姪の初めてのお誕生会を我が家で開きました。母にとっては初孫にあたるため、テンションが尋常ではありません。食べることがとても好きな子で、一緒に食事をしていると、「自分が食べているものは、どうやら大人のそれと違うぞ」と敏感に察知し、切ない目線を浴びせてきます。「大人たちと同じものを楽しんでいただく」が今回のおもてなしテーマだったようです。
大人たちと同じもの…そうです。トルコ料理です(笑)まずは、以前レシピを紹介したポテトサラダをまさかのバースデー仕様に(笑)。まだ砂糖をあげていないので、ろうそくを立ててケーキ代わりにしちゃいました。真ん中のソースは、通常マヨネーズを使いますが、1歳でも食べられるように豆乳マヨネーズを作って代用しました。大好きなじゃがいもにソースをつけて食べるのは初めて。手で豪快につかんでほおばると、神妙な面持ちで5秒静止………ものすごく味わった後、ハハハハッと声を出して笑い始めたのでご満足いただけたようでした(笑)
このポテトサラダにはイタリアンパセリがたくさん入っています。パセリ食べる1歳ってあまり聞いたことないけど(笑)、母なりの英才教育(トルコ料理への洗脳)は着々と進行中です。
もう一品メインで出したのは、レンズ豆のキョフテ(ハンバーグ)。サニーレタスで巻いて食べます。来週にでもレシピを紹介しようと思いますが、彩りがきれいでボリュームもあるので、おもてなしにぴったり。スパイスが効いていて、とまらなくなる味です。姪には薄味バージョンをつくり、とても気に入ったようで信じられない勢いで口に詰め込んでいました。サニーレタスはさり気なくお皿の外に撤去して中身だけ食べてました。
トルコ料理を食べて育つとどんな子になるのか、将来が楽しみです(笑)
ココナッツが香るにんじんのひとくちケーキ「ハヴチュル・トプラル」
マリービスケットを使ったモザイクケーキのレシピが友人に好評で、5回も作ってくれました。食べすぎです。彼女のリクエストで、ビスケットを使ったトルコの定番デザートをもう一品研究しました。にんじんとビスケットで作ったボールに、ココナッツフレークをまぶしたHavuçlu Toplar(ハヴチュル・トプラル)。「にんじんボールたち」って意味らしい(笑)
にんじんとビスケットのコラボで食感がよく、ミニサイズでも食べごたえがあります。ビスケットはマリービスケットなど色々試した結果、今のところスーパーや100均でおなじみのココナッツサブレが一番かな。昔からあるクッキーなので(昨年で50周年だったらしい)、添加物も少なくてトルコのレシピと合うのだと思います(マリービスケットでも美味しいです)。
見た目もかわいくてお茶うけにぴったり。砂糖はごく少量でにんじんをたっぷりとれるので、お子さんのおやつにもおすすめです。にんじんが入っていると言われなければ分かりません!
材料(4~5人前・ミニボール15個くらい)
- にんじん・・・・・・・・小2本
- 砂糖・・・・・・・・大さじ2
- ココナッツサブレ・・・・・・・・10枚
- シナモン・・・・・・・・小さじ1
- くるみ・・・・・・・・50g
- ココナッツフレーク・・・・・・・・30g程度(まぶすのに必要なだけ)
作り方
- ココナッツフレークとくるみを別々に180度で5分焼く(このひと手間で香りが全然違います!)
- にんじんをおろし器でシュレッドして、鍋にいれる。砂糖をまぶして、にんじんの水分が出るまでしばらく置く
- にんじんからでた水分で柔らかくなるまで弱火で煮る。
- にんじんが冷めたら、細かく砕いたココナッツサブレと、すり鉢かブレンダーで荒く砕いたくるみとシナモンを混ぜる。ビニール袋に手を入れて混ぜると簡単。
- まとまる硬さになったら、ラップに一口大分をのせて、くるんでキュッとしぼってボールをつくる。少し柔らかいかなと感じるくらいが、冷やした後ちょうどよい硬さになります。
- ココナッツフレークを全体にまぶす。このとき、ボールが全部できてからまぶすのではなく、数個ずつすぐにまぶした方が、よくくっつきます
-
冷蔵庫で冷やして出来上がり!チャイ(紅茶)と一緒にどうぞ♪
じゃがいもやチーズを包んだトルコのパニーニ「ギョズレメ」
休日の朝ごはん、おやつ、おつまみと、いつでも大活躍するのは、パニーニのようなクレープのような「ギョズレメ」です。大変そうに思える生地作りですが、必要なのは強力粉と塩と水だけ!水加減さえつかめれば、超簡単。あつあつでもちっとしたギョズレメがフライパンで作れます。トルコにはギョズレメ専門の露店があって、たこ焼き屋みたいに1枚1枚丁寧に焼いてくれます。
母が日本でもランチタイムにギョズレメを売り出せば、需要があるんじゃないかと興奮気味に話してくれましたが、少し掘り下げてみると、時間に縛られるのは苦手なので「不定休でいつ販売されるか分からないギョズレメとして話題にしたい」などと言い始め、飲食業は向いていないと伝えました(笑)でも確かに味はいつでもお店で出せるくらい美味しいです♪
具材はじゃがいもやチーズの他にも、ひき肉と玉ねぎを炒めたものや、ゆでてバターソテーしたほうれん草もとても合います!
材料(5枚分)
<生地>
- 強力粉・・・・・・・・2カップ
- 塩・・・・・・・・小さじ1弱
- 水・・・・・・・・2/3カップ(粉によって必要な量が異なるので、こねながら少しずつ足していく)
<具材>
- じゃがいも・・・・・・・・2個
- とろけるチーズ・・・・・・・・好きなだけ
作り方
- ボウルに強力粉と塩をいれて手で混ぜながら、水を少しずつ足してまとまるように練っていく
- 耳たぶのように柔らかく、なめらかになったら(目安6~7分こねる)ラップをして30~40分寝かせる
- その間に具材を作る。じゃがいものゆで方はこちら。ここではじゃがいもとチーズですが、じゃがいもにひき肉と玉ねぎを炒めたものを混ぜたり、ほうれん草をさっとゆでて、細かく切り、バターで炒めて塩コショウしたものと合わせたりしても美味しいです
- 寝かせた生地を4~5等分(卵サイズくらい)にきって、丸めたら、台に強力粉(分量外)をふって、生地を置き、上からさらに強力粉をふって麵棒で伸ばしていく(粉をふるのは、くっつかないようにするため)。直径30センチくらいにする
- のばした生地の片側に具材を薄くのせて、半分に折る。中身がでないように端をしっかり閉じる(写真撮り忘れたので今度追加します)
- 中弱火のフライパンで(油ひかなくてOK)両面を焼く
- 何度かひっくり返して焼きめがついたら(中身がぽわっとふくれてきたら)できあがり!あついうちに、バターを薄くひと塗りするとさらにおいしいです!
さっぱりクリーミーな「レンズ豆と玉ねぎのポタージュ」
これまで掲載したレシピのなかで、一番人気はレンズ豆のスープ。水戻し不要な便利食材として、日本でも愛用している人が多いみたいです。我が家では豆といえばもはや、レンズ豆・白いんげん豆・ひよこ豆で、大豆より圧倒的に多く消費しています。醤油や味噌を切らしても、しばらく気づかないほど。祖母には内緒にしろと言われました(笑)
最近、レパートリーに仲間入りした「レンズ豆と玉ねぎのポタージュ」はトルコのレシピサイトで人気のエリフさんによるレシピ。若いいまどき女子で、伝統的なトルコ料理だけでなく、おしゃれにアレンジしたレシピも満載で、母の師匠の一人です。生クリームを使わないので、とろーりポタージュなのにさっぱり優しい味で、やみつきになります。レンズ豆好きにはぜひ試してほしい一品です。
材料(3~4人分)
- バター・・・・・・・・大さじ1
- オリーブオイル・・・・・・・・大さじ1
- 玉ねぎ・・・・・・・・1/2個
- 小麦粉・・・・・・・・大さじ1
- 赤レンズ豆・・・・・・・・3/4カップ
- 水・・・・・・・・4カップ
- 鶏がらスープ(顆粒)・・・・・・・・大さじ1/2
- 牛乳・・・・・・・・1/2カップ
- 塩・・・・・・・・小さじ1/2
- 粗びき唐辛子・・・・・・・・少々
作り方
- レンズ豆をさっと洗って、水気をきる
- 玉ねぎをみじん切りにする
- オリーブオイルとバターを熱した鍋に玉ねぎを加えて、しんなりするまで炒める
- 小麦粉を入れて玉ねぎとなじませたら、レンズ豆をいれてひと混ぜする
- 水と鶏がらスープをいれて煮立てて、レンズ豆が柔らかくなるまで蓋をして弱火で煮込む(弱火にしないとレンズ豆が焦げ付くので注意。圧力鍋なら5分。普通鍋なら15~20分。もちろん、鶏がらスープの代わりにゆで鶏を作ったときのゆで汁があれば最高です!)
- 牛乳と塩を加えて、沸騰させないようにさらに5分煮込む(牛乳をいれる前にブレンダーで攪拌すると、よりなめらかな口当たりになります。そのままでもどちらでも美味しいです。お好みで)
- スープ皿にいれて、粗びき唐辛子をひとふり。お好みでレモンをしぼって出来上がり!
手順の詳細は以下より動画で見られます。トルコ語分からなくてもアップで分かりやすいです。